June 02, 2008

炭で地球を救いたい

 先々週に引き続きTBS「夢の扉」を見ていたら炭素繊維で面白いことをやっている人が。群馬工専の小島昭教授は炭素繊維で水質浄化に取り組む第一人者(^-^)v
■TBS「夢の扉〜NEXT DOOR〜」:『炭で地球を救いたい Part II』
 今回番組が密着した中国の「水の都」蘇州の水質改善に引っ張り出された小島先生は、日本国内ではすでに200箇所あまりで水質改善の実績を作っていました。下記の猪鼻湖の例は番組でも取り上げられていましたが、透明度が数十センチ程度だったのが数メートル程度まで改善し、設置していた炭素繊維の束には大量のホヤがついていました。炭素繊維は光を受けると超音波を発生させるそうで、それによって微生物を呼び寄せて繊維表面に固着させ(ネバネバヌルヌルの中に固まっているらしい)、そこにさらに微生物を餌とする生物が集まって来るそうです。この微生物を中心とした生態系が水をきれいにしていくんですね。
■Rotary At Work | 猪鼻湖浄化は炭素繊維で 浜名湖RCが試験投入へ
■アクアクリーン協会:炭素繊維(バイオファン,水質浄化,ビオトープ)
 さて、小島先生の中国行きですが、番組では蘇州に行く前に太湖という湖の汚染状況を見に行っていました。この湖の水、まるでペンキを流したような緑色でしかもドロドロの状態。増えすぎたアオコが固まって浮いている状況だったのです。アオコはさらに腐敗して毒素も出しているということで、地元の漁業は大打撃を受けていました。
 ここでは水質改善の作業はやらなかったのですが、中国の環境汚染状況を如実に示す映像でした。

 さて、肝心の蘇州ですが、ここは昔から水がきれいで「アジアのベニス」として有名な街でした。
 しかし、人口増による生活廃水や工場廃水の増大、それに対する下水道整備の遅れなどで水質は悪化。昔は飲めたという水も今や中国国内の水質基準で「4(工業用水)」から「5(農業用水)」(最低ランクは5の下にもうひとつあります)という状態。
 見ていて驚いたのが、この地域住人の水の使い方。水路の水で衣類を洗っている一方で、洗濯や炊事などの生活廃水は垂れ流し、しかも便器の洗浄までしていました。
 そんな水路の一角に、炭素繊維の束を800本吊り下げて、実験をスタート。1ヶ月ほど様子を見ることに。ここは過去に中国のチームが何度か水質改善の実験を行ってきたけど、成功したことがなかったという場所だそうです。
 川底にはヘドロが堆積していて水の透明度は低く、異臭がきついという、生活圏としては結構厳しい条件。さて...
■[炭素繊維で蘇州の運河浄化 群馬高専などが実験] / 科学・環境 / 西日本新聞
 1ヵ月後、小島先生が戻ってきてみると、残念ながら天気は雨。水の透明度を見るにはあまりよくなかったのですが、炭素繊維の束を引き上げてみると、その表面には魚の卵がたくさんついていて、前にあった異臭も消えていました。水路の水には小魚も泳いでいて、水質は確実に改善しつつあることがわかります。これは結構すごい!

 本格的に蘇州全体を「水の都」として生き返らすにはまだまだですが、希望の持てる一歩を踏み出したようです。
■JWG ジャパン・ウォーター・ガード|炭素繊維で水質浄化作戦!
■素敵な宇宙船地球号 旧芝川再生プロジェクト 大都会ドブ川の奇跡 プロジェクトリポート 第1回
■NetAdvance : 小島昭
■群馬高専 物質工学科 小島・藤重研究室
■群馬工業高等専門学校(群馬高専) ― Gunma National College of Technology

Posted by roku at 12:48 AM | from category: topics TV/芸能娯楽/舞台等
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